令和3年10月7日 「板橋区かわまちづくり」計画の登録に伴う登録証伝達式を開催!!
荒川の河川空間とまち空間の融合により利便性の向上と浸水時の避難経路を確保
国土交通省が実施する「かわまちづくり」制度に、令和3年8月20日付けで「板橋区かわまちづくり」計画が登録された。これに伴い、10月7日(木曜日)に登録証の伝達式が板橋区役所で執り行われた。
「かわまちづくり」とは、地域が持つ「資源」と地域の創意に富んだ「知識」を活かし、市町村や民間事業者、地域住民と河川管理者が連携の下、「河川空間」と「まち空間」が融合した良好な空間形成を目指す取組のこと。「板橋区かわまちづくり」計画は、防災の要素をプラスしている点が特徴で、全体のコンセプトを「高台まちづくりによる防災の推進」と「スポーツゾーンの整備による利便性の向上」としている。荒川及び河川敷、隣接する新河岸陸上競技場が計画の範囲。
特徴となる防災面では、荒川の堤防を跨ぎ隣接する新河岸陸上競技場と堤防を連絡通路でつなぎ水害時の脱出経路を確保する計画。新河岸地区は区内でも特に浸水の危険性が高い地域であるため、高台になっている同競技場に連絡通路を整備することで、同レベルの高さにある堤防天端を使い浸水区域外へ避難することが可能となる。また、河川敷には運動施設やウォーキング等の利用者から、同競技場への連続性を望む声が多く上がっていることから、連絡通路の整備により利便性の向上を図っていく。
一方、スポーツゾーンについては、荒川及び河川敷に、新たにリバーステーション、親水護岸、プロムナードを新たに整備する。現在、生物生態園、陸上競技場、サッカー場、野球場を備えているが、更衣室が無いことやトイレが使いにくい、河川区域内へのアクセスが良くないことなど、特に女性や障がい者等の利用促進が大きな課題となっている。また、河川敷自然環境の面では、親水空間が発展途上であることも課題となっている。新たに整備される施設では、これらの課題を解決するため、一部既存施設の再整備、親水空間では、レガッタやSUP等を楽しみながら健康増進を図るための親水護岸を整備する。また、プロムナードでは、現在の通路はサイクリストの往来等が多いことから、安心してウォーキングができる場所を提供するとともに、各施設をつなぐことで利便性の向上を図っていく。
これにより、防災とスポーツの融合で、誰でも安心、衛生的、快適に利用できる河川リクリエーション空間に変容と水害への強化を図り、利用者の増加と賑わいの創出、地域住民の安心安全を図ることをめざしていく。
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