みんなの使いやすさを考えた「書画台付インターホン」(東武鉄道株式会社)
板橋区民の日常生活にとって、欠くことのできない重要な交通機関であり、板橋区ユニバーサルデザイン推進協議会の委員にも就任いただいている東武鉄道株式会社の取組をご紹介します。
東武鉄道株式会社では、令和4年10月からの、駅の営業体制の変更に伴い、駅員の常駐しない一部の改札には「書画台付インターホン」が設置されています。この「書画台付インターホン」は、困りごとがあってもスムーズに駅が利用できるように、様々な方が使いやすい配慮がなされています。
インターホンは、駅員の顔を見ながら通話ができるモニターが設置されており、画面中心の高さは120センチメートル程度と、子どもや車いす使用者も利用しやすい高さに設置されています。
また、筆談やコミュニケーションボードでのやりとりにも対応できるよう、カメラのついた台が下に設置されています。
カメラの付いた台にコミュニケーション支援ボードを置いて使用することで、聴覚障がい者や日本語が不得意な外国人など、多様な方が指さしだけで駅員と遠隔でもコミュニケーションをとることができるようになります。
また、このインターホンの周囲には、ご案内用のポスターがあります。ポスターはタテ書きとヨコ書きの2パターンあり、周りのポスターの文字列の向きに合わせて掲示されています。
複数の掲示物を並べて貼りだす場合には、それぞれの文字列の向きを揃えることで、より読みやすくなり、情報が伝わりやすくなります。
なお、このインターホンなどは、障がい当事者団体の方からの「インターホンの使い方の案内があった方がよい」、「案内ポスターは漢字にふりがなを振った方がよい」、「聴覚障がい者の中には筆談が苦手な方もいるので、コミュニケーション支援ボードを使うとよい」など、様々な実用的な助言を基に改良されたものです。
このように、多様な方の意見を取り入れて様々な配慮をすることは、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れるにあたってとても重要です。
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