板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025の策定

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ページ番号1007132  更新日 2021年10月6日

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板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025は、板橋区ユニバーサルデザイン推進条例第8条を根拠とし、「板橋区バリアフリー総合計画」の後継計画として策定しました。
※障がい政策課(本庁舎南館3階24窓口)、区政資料室(本庁舎1階7窓口)、区立各図書館で閲覧いただけます。また、区政資料室では有償頒布(1冊760円)も行っています。
※計画本編のデイジー版もご用意しております。ご希望の方は、下記担当部署までご連絡ください。
障がい政策課ユニバーサルデザイン推進係
電話:03-3579-2252

第1章 板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025

計画の背景と目的

日本では、世界でも類を見ない形で、超高齢化が進行しており、加齢に伴う身体機能の低下、認知症など何らかの支えを必要とする人の割合が高まっています。その一方で、人口減少に伴い、手助けが必要な方を支える担い手が不足していくことが考えられます。
訪日外国人の数は近年増加傾向にありますが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催決定も契機となり、世界各地から来訪者の増加も見込まれ、国際化がさらに進展するといわれています。
また、平成25年6月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が制定されるなど、あらゆる人の社会参加を促進する取り組みの推進が図られています。
そうした中で、年齢、性別、国籍、個人の能力にかかわらず、すべての人が快適に暮らせるまちをつくり、さまざまな場面で社会参加ができる環境を整える必要性は高まっています。
このため、すべての人にとってくらしやすい地域社会の実現をめざすユニバーサルデザインへ考え方を発展させ、区政のさまざまな分野の取り組みに、ハード・ソフトの両面からこの考え方を取り入れて、人的介助の必要性をより少なくするとともに、だれもができるだけ、同じ場や状況のもとで、自由に行動できるまちを推進するため、「板橋区ユニバーサルデザイン推進計画2025」を策定しました。

計画期間

平成29年度から令和7年度までの9か年とし、具体的な事業計画は令和2年度までの前期とその後5年間の後期の2期に分割します。

第2章 板橋区の現状と課題

普及啓発や人材育成に関する主な現状と課題

ユニバーサルデザインという言葉自体の認知度は高くなく、そのイメージもさまざまで、連想される内容はハード面に偏っています。そのため、ユニバーサルデザインの定義を明確にし、普及・推進していくことが必要です。

情報提供やくらしに関する主な現状と課題

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では外国から多数の来訪者が予想されます。そのため、案内サインや情報表示等の多言語化対応や、ピクトグラムの活用が求められています。表記の統一化のルールが決まり次第、速やかに対応していくことが必要です。

公共施設等に関する主な現状と課題

区が保有する公共施設の半数以上は建設から30年以上を経過し、改築や大規模改修の時期を迎えていることから、維持・管理や更新等の経費は財政負担となることが予想されます。その中で、感性価値の高い施設などは、単に改修するだけでなく、歴史的・文化的な価値を残しつつ、他の方法でも不便さ等が解消できるよう検討する必要があります。

移動手段や交通施設等に関する主な現状と課題

鉄道駅では、区内のほぼすべての駅でバリアフリーの1ルート化が確保されています。1ルートが確保されている鉄道駅については、必要性や国・都の動向も踏まえつつ2ルート目を要望していきます。

推進体制に関する主な現状と課題

行政課題が複雑・高度化し、また区の職員の構成も大きく変わってきている現状から、単独の部署だけでは解決できない課題が増えてきています。そのような場合でも、ユニバーサルデザインを進めるにあたっては、施策・組織横断的に一丸となって取り組んでいくことが求められています。

第3章 ユニバーサルデザインについて

ユニバーサルデザインの定義

年齢、性別、国籍、個人の能力にかかわらず、一人ひとりの多様性が尊重され、あらゆる場面で社会参加ができる環境を整えることです。

ユニバーサルデザインの基本的な考え方

  • 「すべての人」が対象
  • 「はじめから」の発想
  • 「ハード・ソフト両面から最適な手法をめざす」という姿勢
  • 「本来の価値・感性価値を配慮し提供する」という姿勢
  • 「絶えず改善を考え、実践し続ける」という姿勢

ユニバーサルデザインの基本原則

  • 公平性
  • 柔軟性
  • 単純性・直感性
  • 認知性
  • 安全性
  • 効率性・省力性
  • 快適性

ユニバーサルデザインの価値向上要件

  • 真正性
  • 公益性
  • 地域性
  • 審美性
  • 価格妥当性
  • 持続可能性

ユニバーサルデザインのプロセス要件

  • 参画・協働性
  • 主体性・自立性

ユニバーサルデザインによる効果

  • 地域コミュニティの充実
  • 豊かなくらしの実現
  • 経済的な効果の期待
  • コストの低減
  • 環境負荷の低減

第4章 将来像、取り組みの指針と施策

取り組みの対象とその理由

子どもは発達過程にあり、体力・判断力などが十分ではありません。「子どもがくらしやすいまちは、すべての人がくらしやすいまち」との考え方に立ったうえで、ユニバーサルデザインの原則も踏まえて対象を「すべての人」とします。

めざす将来像

もてなしの心を大切に、すべての人が心地よさを描けるまち いたばし

取り組みの指針、施策、視点

ひと
指針1:地域で支えあう「ひと」の「もてなしの心」を育みます
視点
「ひとごと」を「自分のこと」に、さらに「お互いさま」へ
「知る・学ぶ」「気づく」「体験・共感」の循環
施策1-1:ユニバーサルデザインの意識啓発の推進
施策1-2:多様な立場の人を理解する学びの機会の充実
施策1-3:区職員の意識啓発の推進

まちのくらし
指針2:「くらし」を支える「まち」の力を引き出します
視点
「支援する」「支援される」から「共にくらす」へ
「できる」「できない」から「できることから」へ
施策2-1:わかりやすい情報の提供等
施策2-2:気配り・目配り・心配りの対応
施策2-3:社会参加しやすい環境整備

まちの空間
指針3:安心・安全で魅力ある「まちの空間」づくりを進めます
視点
「知識」「技術」を活かし、「知恵・工夫」を発想する
「作る」「使う」そして「担う」視点へ
施策3-1:住まいや公共施設のユニバーサルデザイン化の推進
施策3-2:交通環境のユニバーサルデザイン化の推進
施策3-3:魅力を高める施設や空間づくりの推進

しくみ
指針4:ひと・まちを支えユニバーサルデザインを効果的に推進するための「しくみ」を整えます
視点
「始める」「終える」から「続ける」へ
「計画する・実行する・評価する・改善する」を「ノウハウ化」する
施策4-1:区民参加のしくみづくりの推進
施策4-2:庁内体制の整備・充実
施策4-3:ユニバーサルデザインのものづくり等の推進

第5章 実施計画2020

22の重点事業、65の推進事業により、計画を推進します。
※詳細については、計画本編をご確認ください。

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このページに関するお問い合わせ

福祉部 障がい政策課 ユニバーサルデザイン推進係
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2252 ファクス:03-3579-4159
福祉部 障がい政策課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。